スペック
ニックネーム：真奈美
年齢：３０代前半
ルックス：★★★☆☆
スタイル：普通
サイト：ワクワクメール
真奈美の場合
LINE電話
どうにも女性の人肌に触れたい時っていうのが男にはある。僕はいつだってそうじゃないかって？まぁ、確かにそうなんだけど、今日は特別にだ。いつもとはレベルというか、切迫感が違う。
ワクワクメールでプロフィール検索をして、上から順番にスマイルを送る。そして、ピュアの掲示板の「今からあそぼ」を確認した。普段は掲示板は使わないのだが、なにせ今日は切羽詰まっているのだ。気分的に。
が、割り切りしない僕は、たとえ切羽詰まっていても、アダルト掲示板は見ない。
ワクワクメールのピュア掲示板は、比較的機能している。僕もここで何度もいい思いをした。だが、今日はめぼしい投稿がなかった。
スマイルへの反応はまだない。それはそうだ。まだ５分も経っていない。僕にとっては、もう１時間以上も時間が経過したような気分だったが。
再びプロフィール検索を行う。
気になるプロフがあった。
若葉マークの付いた、真奈美さんだ。ニックネームで、漢字の名前を付けるのは珍しい。だから目に留まった。しかも住んでるところは近い。好都合だ。
普段ならここで、スマイルを送って様子をみるところだが、なにせ切羽詰まっているのだ。スマイルを省略して、サイメを送った。ラッキーなことに、返信は素早くきた。
僕はサイメに時間もかけずに、LINEでの直接のやり取りを提案をした。相手もＯＫしてくれて、あっという間にワクワクメールのサイトから、直アドでのやり取りに移行した。
僕は、よかったら今日、これから会えないかとメッセージを送った。返事はなかなか来ない。なかなか来ないといっても、まだ３分も経っていないのだが。
僕は思い切って、LINE電話してみた。数回のコールで真奈美さんが出た。シャワーを浴びてたという。それは何というか、ちょうどよい。
電話がかかってきたことにビックリした様子だったが、ちょっと笑って、本当に掛かってくるとは思わなかったと真奈美さんは言った。僕は少しおどけた調子で電話掛けちゃいますよと返した。
友達も連れてっていい？
聞けば彼女も、女性ならではの感覚で、切羽詰まった感があったようだ。この辺の女性心理は僕にはよくわからなかったが、とにかく丁度いい。
話しもそこそこに、待ち合わせて会う提案をした。彼女もそれにはＯＫだった。何か今日はツイてるのは、僕の切迫感を神様は感じとってくれたのか。
ただ待ち合わせには、女友達も連れてきて良いかと聞いてきた。僕はそういうのはあまり好きではなく、二人キリで会いたかったが、まぁ良い。僕は了解した。
マスク姿の友達
待ち合わせのドン・キホーテのペットショップコーナーに、少し遅れて二人連れがやってきた。一人はマスクをしている。もう一人の方が、待ち合わせた相手だった。
初対面の挨拶もそこそこに、車を停めてある駐車場へと案内した。
僕は車に乗り込み、真奈美さんも車に乗った。マスク姿の友達とは、ここでお別れだ。
正直に言うと、僕はこの時、真奈美さんよりも、そのマスク姿の友達の方に関心が向いていた。もちろん、そんなことは言わないが。
車を動かし、駐車場から出た。
どちらでもいいよ
車は、ホテルの方に向かっていた。
「ちょっとお茶でもしていく？」と僕。
「どちらでもいいよ」と真奈美さん。
どちられもいいよなんて言われたら、お茶などしてられない。なにせ本当に切羽詰まっていたのだ。
駅前の派手なホテルに入った。
ここまで、たいした会話らしいものもない。目的も行きたい場所も一致しているのだから、まぁ、あらためて、会話で雰囲気を作ることもなかろう。
シャワーもそこそこに、電話でも話した通りすでに真奈美さんはシャワーを済ませて待ち合わせに来ていたのだ、切羽詰まった者同士、２回ほどお互いを求めあった。
リサちゃんだよ
事が終わって、しばらく休憩。ワクワクメールで最初にコンタクトを取ってから、ここまで３時間と掛かっていない。こんな時もあるものだ。取り急ぎでここまで来たので、少々疲れた。
ウェルカムドリンクの残りで喉を潤しながら、話した。やっと会話らしい会話だ。
僕は、気になっていたマスク姿の友達のことをさりげなく聞いた。
リサちゃんという名前で、サイトでのニックネームもリサという。
名前を覚えるのが苦手な僕は、iPhoneのSiriに名前をメモさせたいところだったが、さすがにそれはやめた。忘れないように頭の中で、何度もリサの名前を繰り返した。
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