スペック
ニックネーム:りか
年齢:30代後半
ルックス:★★★★★
スタイル:スレンダー
サイト:ワクワクメール
りかの場合
確かに似てますね
約束の時間より少し早く着いた僕だったが、りかさんはそれより早く着いていた。気配りがいい。
予め写メを貰っていたし、車の車種も聞いていたので、りかさんのことはすぐにわかった。時間には遅れてないが、後から来たことを詫びながら、僕はりかさんの車に乗り込んだ。
「確かに似てますね」
「そう?」
いくつかのヒット曲を持ち、同性からの支持が高い女性シンガーソングライターに似ていると、りかさんはワクワクメールのプロフに書いていた。声はりかさんの方が低く、少し鼻に掛かっている。艶っぽい声だ。攻略のし甲斐がある。
10ポイントの効率
りかさんは最初から、僕を気に入ってくれていたようだ。
スマイルから始って、すぐに直メを教えてくれた。ここまで僅か10ポイント。効率がいい。
サイトでの出会いの攻略には、運も重要。僕はツイてるようだ。
「どこかで食事する?」と、りかさん。
「そうですね。ごはんにしましょう。でも僕はこの街をよく知らないから」
「だよね。じゃぁ、私に任せて。」
「うん。」僕に異論はない。
りかさんは少しばかり車を走らせて、お店に着いた。和食のお店だ。
二人で別々のランチを注文し、少しずつ交換しながら食べた。会話は弾んだというほどでもないが、まずまずだった。
僕が財布を出し、会計を済ます。
僕はポイントはケチるが、女性と食事を割り勘にするほどにはケチじゃない。
私に任せて
りかさんの車の助手席に僕は座り、彼女は車を走らせ、さっき来た道を逆方向に走った。
待ち合わせ場所だった駅をりかさんの車は素通りし、さらに少しばかり走って、二人きりになれるホテルの前でスピードを落とした。
「どうするの?このまま帰るの?」
そう言われてこのまま帰る訳がない。ましてやりかさんは、僕のかなりのタイプだ。
「いいや。このままでは帰りたくないよ。」
「だよね。じゃぁ、私に任せて。」
「うん。」もちろん僕に異論はない。
りかさんはどこまでも気配りのいい人で、僕は本当にツイてる。
よかったら、今度お店にも来て
二人きりの少し長めの時間を過ごした後、駅まで送ってもらった。
別れ際に一枚の名刺を、りかさんは僕に差し出した。
熟キャバの名刺だった。
「よかったら、今度お店にも来て。」
「うん。そうだね。」
りかさんとはその後も度々会っているが、僕はまだ、ドレス姿のりかさんを見てはいない。
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