スペック
ニックネーム:あん
年齢:40代前半
ルックス:★★★☆☆
スタイル:普通
サイト:ワクワクメール
あんの場合
普通の主婦
ファミリーレストランで週4日のパートをしているというあんさんは、ごく普通の主婦だ。だから僕も、普通の主婦として接した。
待ち合わせ場所は、川沿いのパチンコ屋の広い駐車場。街灯も無く、真っ暗だ。初対面の男と待ち合わせるには、あまり良い場所ではない。僕の側からしても、出来れば人通りのある、明るい場所の方がよい。僕はあくまで慎重に攻略する。
少し遅れて、あんさんがやってきた。
僕のiPhoneに送られてきた写メより、明るい感じだった。
「待った?」
「かなり。」
「ゴメン。」
「冗談です。」
初対面の挨拶を交わし、あんさんを車に乗せ、どこか食事の出来るお店はないかと走った。
辿りついたのは、炉端焼きのお店。初めて入るお店だ。焼酎の品揃えがいい。
僕は車だから
「僕は車だから。あんさんは遠慮せずに飲んで。」
「じゃぁ、少しだけ。」
あんさんはサワーを、僕はウーロン茶を頼んだ。
運ばれてきた料理をつつきながら、二人で会話を楽しんだ。少しアルコールが回ったのか、あんさんは饒舌だ。そして自分のことを「あんはね」と言う。どうやら、あんという名は、ワクワクメールのサイト内だけのモノではないようだ。
食事を終えて、再び車を走らせた。
「まだ時間ある?」
「大丈夫だよ」
「ちょっと車を停めよう」
ハンドルを左に切り、公園の駐車場に停め、サイドブレーキを引いた。
僕はあんさんの右手を握った。
あんさんも、僕の左手を握り返してきた。
右手で頬を撫で、口づけを交わした。
ご飯も奢ってもらったし
「いいかな?」
「う~ん、どうしよう。」
またキスをした。
「無理にってことではないよ。このまま帰ってもいいし。僕は怒らない。」
「う~ん・・・。ご飯も奢ってもらったし。うん。いいよ。」
車を走らせ、派手な電飾のあるホテルの中に入り、2時間半ばかり二人で過ごした。
待ち合わせ場所の、パチンコ屋の駐車場に戻った。
「家は近いの?」
「うん。」
「近くて大丈夫?」
「大丈夫・・・だと思う。」
「じゃあね。」と、キスをしてくれた。
「じゃぁまた。」
あんさんは、ごくごく普通の主婦だ。だから、あんさんに会うたび、僕はごくごく普通の主婦として接している。
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