スペック
ニックネーム:エリ
年齢:20代後半
ルックス:★★★★★
スタイル:やや細身
サイト:ハッピーメール
エリの場合
服装は?
市バスのターミナルと地下鉄の駅があるビルの入り口が、待ち合わせ場所。
直ぐ近くは、風俗街だ。
風俗なんて久しく行ってないが、若い頃はちょくちょく行った。
ノアちゃんはどうしているだろうか?風俗嬢だった過去などキレイに消して、普通のお母さんにでもなっているのだろうか?
ふとそんなことを思っていたら、メールの着信があった。ハッピーメールのエリさんからだ。
「服装は?」
こういうメールは、あまりいい気持ちがしない。
どこかで僕を見ているのだ。
僕はエリさんに写メを送っているが、エリさんの写メを、僕は貰っていない。
ドタキャンされた経験はあまりないけど、ドタキャンが有り得るパターンだ。
僕は服装を伝え、意味もなく、背筋を伸ばしてみた。僕は猫背だ。おまけに身長は、あまり高くない。
アヒージョ
近くにあったお店に入った。南欧料理のレストランだ。エリさんに居酒屋は似合わない。
僕もエリさんもパスタのセットを注文し、僕はそれに白ワインとアヒージョを追加した。アヒージョを知ってから、僕はそれにハマっている。
エリさんは、自分からはあまり喋らなかった。だから僕は、一生懸命喋った。人間嫌いの僕だが、キレイな女性の前では饒舌だ。要するに、僕は自分勝手なのだ。
僕の話しに、エリさんは小さく笑ってくれた。上品な笑い方だ。それがまた、可愛かった。
清掃中
お店を出た僕らは、風俗街から一本それた通りを歩いた。僕は事前に調べていたのだ。そういうところは、ちゃんと調べる。やはり、自分勝手な男だ。
二つのホテルが並んでいるところで、僕はエリさんの手を取った。
「いい?」
エリさんは、小さくうなずいた。
手前の建物に入った。ブルーの照明が、少し眩しい。
フロントは2階にあった。
部屋を選択しようとした。2部屋だけランプが点灯していた。いずれも清掃中。
待とうか少し迷ったが、隣の建物に移動することにした。何となく、誰かが利用した直後というのは抵抗がある。
隣の建物の入口の手前で、エリさんが立ち止まった。
「空いてなかったら、このまま帰ろうね。」
「うん。」もちろん僕は、このまま攻略せずに帰りたくはなかったが。
入口を入って、階段を上った。今度も2階だ。
僕は祈った。部屋が空いていることを。
幸いにも、一部屋空いていた。少し料金の高い部屋だ。
僕は迷わず、そのボタンを押した。
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